社内のマニュアルを動画化する!?
動画マニュアルを制作するメリットや制作時のポイントについて解説
新しい人を採用した時、新しい機械を導入した時など、仕事内容や機械の使い方などについて指導・教育をすることが必要です。その際に求められるのは、できるだけ手間と時間をかけずにそれらを教えることができ、できるだけ早く戦力として活躍してもらえることだと思います。その一助となるようマニュアルを用意している、あるいは用意しようと考えている企業や団体は多いと思いますが従来の文字(テキスト)と写真やイラストだけで構成されたマニュアルは量が多くなりがちで、業務が煩雑であればあるほど読んだり理解したりするのに時間がかかってしまいます。そこでオススメなのが「動画マニュアル」です。 そこで動画マニュアル制作のメリットや制作時のポイントについて解説します。
【動画マニュアルとは】
動画マニュアルとは、従来は紙面上に写真やイラスト、文字(テキスト)を使って説明をしていたマニュアルを動画を使って表現したものです。様々な作業工程を撮影したりアニメーションを作ったりして、映像と音声を使ってマニュアル化します。 仕事の基礎知識を伝えるための研修マニュアルや業務手順をまとめたマニュアルの他、何らかの商品やサービスの利用方法を説明するためのマニュアルなど、様々なマニュアルに適用できます。 また紙のマニュアルの中で特に複雑な工程だけを動画化することも可能です。その場合は紙のマニュアルにQRコードを埋め込んでおきスマホなどで読み取って動画を確認したり、紙のマニュアル自体をPDF化した場合は動画へのリンクを埋め込んでおくことで視聴できるようにします。
【動画マニュアルを制作するメリット】
紙のマニュアルだけでなく動画マニュアルを制作するメリットについてご紹介します。
①視覚・聴覚を使って、直感的に理解できる
イラストや写真、イラストを駆使して文章を作成したとしても具体的な動きや手順をイメージすることは難しいです。しかし動画では言語情報だけででなく実際の動きを視覚的に確認することができる上に、聴覚も使えるので、直感的に理解することができます。 一般的に動画が伝えられる情報量は、テキストや画像と比較して5000倍にもなるといわれています。覚えてもらいたい業務や手順が複雑であればあるほど動画マニュアルを制作するメリットは膨らみます。エンジニアの作業のように動きがある専門的な作業を伴う業務の説明に特に向いているといえます。
②短時間で理解できる
紙やPDFファイルのマニュアルの場合、時には何百ページにもわたる文章を読み込む必要があり時間がかかりますが、動画であればその時間を短縮できます。短時間で深い理解を得られるので早く実務に取り掛かることが期待できます。
③視聴するタイミングを調整しやすい
スマートフォンやパソコンなどの端末があれば、いつでもどこでも動画マニュアルを確認することができます。業務の合間にちょっとした時間ができた時、業務中に手順がわからなくなった時などにも、さっと確認ができて便利です。
④見たい部分をすぐに確認できる
動画マニュアルでは、パートやチャプターで内容を分割しておくことができます。そのため、紙のマニュアルよりも見たい部分を探しやすいので、すぐに確認することができます。また紙のマニュアルにQRコードやリンクを埋め込んでおけば、そこから動画のURLに飛ばすこともできます。
⑤教育の質にムラが出にくい
文章の理解度は人によって差が生まれやすいです。しかし動画マニュアルの場合伝わる情報量に差があまりでないため教育の質にムラが出にくくなるというメリットがあります。 外国人スタッフが多い企業の場合も文字の理解よりも動画からの理解の方が早くムラが出にくいといわれています。
⑥マニュアルの読み飛ばしを防げる
大量の文章が書かれたマニュアルの場合、読み飛ばしが発生する可能性がありますが、動画マニュアルの場合そのリスクを軽減することができます。また、読んではいても流し読みになってしまうということも起こりがちです。動画の場合も流し見になってしまうことはありますが比較的そのリスクは低いと考えられます。
⑦紛失リスクを下げることができる
企業が作るマニュアルには社外秘のものが多いです。動画マニュアルであれば物理的な紛失リスクがありませんし、しっかりとセキュリティをかけておくことで情報漏洩のリスクも下げることができます。
【動画マニュアルを制作するときのポイントと注意点】
POINT
動画マニュアルを制作するとなったとき、どのようなポイントを意識して作成したら良いものができるでしょうか? この章では、制作時のポイントと導入する際の注意点について解説します。
<動画マニュアルの制作ポイント>
①ゴール(目的)を明確にする
作成する動画マニュアルによって何を伝えたいか、どうなってほしいのかのゴール(目的)を明確にしましょう。そこをぶれない軸として『ゴールに到達するにはどうしたらよいのか?』を考えていくと価値ある動画マニュアルを制作することができます。
②誰に伝えるのかを明確にする
ゴールだけではなく誰に伝えるのかということを明確にすることも重要です。新卒社員向け、中途採用社員向け、外国籍社員向け、全社員向け、社外向け…と誰に伝えたいかによって、選ぶべき表現は変わってきます。 伝えたい誰かの視点に立って考えることが必要です。
③どんな場面で見られるものなのかを意識する
個人で見るためのマニュアルなのか、セミナーや研修会場で流すためのマニュアルなのか、どんな場面で見られるかによっても表現は異なります。
④伝えたいポイントや順序を整理する
動画マニュアルは多くの情報を伝えられるといっても、ただダラダラと情報を流すだけでは高い効果を発揮できません。伝えたいポイントをある程度絞り、伝える順序についても整理しましょう。
⑤台本を作りこむ
なんとなく撮影して後付けでテロップなどで説明を付けていくと、必要な映像が撮影できていなかったり説明がわかりにくくなったりします。どんな映像を撮影して、どんなテロップを付けるのか、どんなナレーションをいれるのか、事前に台本を作りこむことで大きな失敗を防げます。
⑥チャプターを分けて制作する
1つの動画が長すぎると視聴者が飽きてしまう恐れがある上に繰り返し見たい部分を探すことが難しくなります。チャプターごとにタイトルを付け、メリハリがあり繰り返し学習がしやすい動画制作を心がけましょう。
⑦1つの動画の時間尺が長くなりすぎないようにする
チャプターを分ければ1つずつの動画の時間尺が長くても良いというわけではありません。テーマごとに動画を制作しつつ、その中でさらにチャプターを分けるようにしましょう。その方が、情報が入ってきやすくなりますし見たい動画をさらに探しやすくなります。
⑧紙と動画の併用も有効
動画だけのマニュアルにこだわる必要はありません。重要な部分や難しい部分だけを動画マニュアルで制作し、その他の部分は紙のマニュアルで作成するという併用も可能です。
<動画マニュアルの制作時の注意点>
POINT
①閲覧用の端末やインターネット環境が必要
動画マニュアルを閲覧するには閲覧用の端末が必要です。個別にスマートフォンやパソコンが貸与されていないような環境であれば個人所有の端末での閲覧をしてもらわなければならない可能性もあります。クラウドなどに保存して閲覧する場合はインターネット環境も必要です。閲覧端末やインターネット環境を整えるのが難しい場合は会社共用パソコンやタブレットなど視聴環境を用意してもよいでしょう。
②動画マニュアルより紙のマニュアルを好む人もいる
年配の方など動画でマニュアルを見るよりも紙のマニュアルを見ることを好む人もいます。社員の構成をみたり事前にアンケートをとったりして動画マニュアルが見る人に受け入れられるかを確認しておくことも大切です。ただし抵抗感はあっても動画マニュアルを実際に使ってみると「こっちのほうがよかった!」と感じることも多いようです。動画化に反対の人がいる場合は事前にメリットを伝えておくとスムーズに導入できるでしょう。
③動画マニュアル制作には紙のマニュアル以上のスキルが必要
説明すべき業務の内容などが理解できていたとしても、それを適切に撮影して編集する、また最適な字幕テロップやナレーションを付けるという作業は、動画撮影や編集のスキルが必要となります。自社で作成するには工数もかかりますし難しいことも多いです。
④紙のマニュアルの制作よりも費用がかかる場合が多い
紙のマニュアルを制作するよりも、動画マニュアルの制作には一般的に費用が高くなります。 自社で制作するにも撮影機材や編集ソフトの購入をしなければならない他、動画制作のスキルを習得するための費用がかかる場合もあります。また他の業務の合間で動画マニュアル向けの撮影や編集をしようとしてもなかなかその時間が取れず、結局後回しになってしまうことも多いと思います。外注する場合はその費用がかかりますが、費用対効果を考えると外注をした方が良い場合が多いです。初期費用はかかるものの動画マニュアルによって理解度が上がれば新人の自立が早まったり、より早く業務効率が上がったりする可能性が高いので、長い目で見るとコスト削減につながることが期待できるでしょう。
⑤全ての業務に動画マニュアルが適しているわけではない
動画マニュアルは有効な方法ですが全ての業務に最適であるとはいえません。店舗のオペレーションなど動きがあったり、複雑な作業工程のマニュアル化には向いている動画マニュアルですが、例えば事務処理の手順を説明するような場合は文字をじっくり読みこむ必要があったりして動画化しても一度視聴しただけでは理解できないとか、一時停止しながら視聴して確認をしなければならないということになりかねません。 マニュアル化したい業務が、動画での説明に適しているのかは検討が必要です。
【まとめ】
膨大な資料だけでは理解するのが難しかったり時間がかかったりする業務を、動画マニュアル化することでより早く深く理解することができるようになります。 最近ではこうしたメリットを知り動画でマニュアルを制作したり、動画と紙の併用でマニュアルを制作したりする企業が増えてきています。 ご興味のある方は、動画制作のプロフェッショナル、KANSHAに気軽にご相談ください。
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