ファーストビュー動画はなぜ大切?
作り方や取り入れるときのポイントについて解説
ファーストビュー動画とは、『ファーストビュー』と呼ばれるWebサイトを訪れた人が最初に見る部分に挿入する動画のことで、動画の代表的な活用方法のひとつといえます。Webサイトの新規作成やリニューアル、ブラッシュアップにあたり、導入を検討している方も多いのではないでしょうか。 今回は、そんなファーストビュー動画がなぜWebサイト制作にとって大事なのか?そして、作成するときのポイントやアップする際に押さえておきたいポイントまで徹底解説します。
【ファーストビュー動画がWebサイトにおいて大切な理由】
POINT
ファーストビュー動画は、Webサイト訪問者が初めに見る動画であり、アクセスしたタイミングに自動で再生されることになりますから、そのサイトの顔として非常に重要な役割を担うことになります。
この章では、なぜファーストビュー動画が大切なのかを4つのポイントでご紹介します。
① Webサイト訪問者の離脱を防げる ファーストビューの印象だけで、そのWebサイトから離脱してしまうユーザーが実は意外と多いのです。そのため、いかに印象的なファーストビューにするのかという点が、Webサイトの制作において重要になります。 この部分に、より印象的で、ユーザーの興味関心を引くことができるファーストビュー動画を埋め込むことで、ユーザー離脱を防げるようになるのです。初めに強く興味を引き付けることができれば、最後までページを見てもらえる可能性が高まります。また、ポジティブに読み進めてもらえることにも期待できるでしょう。
② 独自性が高いWEBサイトとして上位表示される可能性が高まる(SEO対策) 動画は、静止画やテキストと比較して独自性が高いコンテンツであるといえます。そのため、ファーストビュー動画を導入すると、そのサイトを訪れた人にとって、より分かりやすく魅力的な情報を発信している独自性が高いWEBサイトであると判断されて、Googleなどの検索エンジンに上位表示される可能性が高まります。 上位表示されれば、サイトを訪れるユーザーの増加が期待できます。
③ 多くの情報をわかりやすく短時間で伝えられる 静止画やテキストで伝えられる情報はどうしても限定されてしまいます。たくさん伝えようと文字を詰め込み過ぎると、読みづらくなってしまってマイナスの印象を与えかねません。 動画であればシンプルな画面をどんどん展開することができ、短時間であっても、多くの情報や具体的なイメージをわかりやすく伝えることが可能です。 文字だけではなく、動きのある映像を使うことができるので、より多くの表現が可能です。
④ ブランディング効果を高められる わかりやすく情報を伝えられるということは、それだけ企業のコンセプトや、商品・サービスの魅力を伝えられるということです。 企業に関するストーリー性のあるファーストビュー動画を作成すれば、ブランディング効果をより高めることができます。
【ファーストビュー動画作成の6つのポイント】
ファーストビュー動画を作成する際に押さえておきたい6つのポイントをご紹介します。
① 情報を厳選して短時間の動画にする
伝えたい情報が多すぎて動画の時間尺が長くなってしまうと、途中でユーザーが飽きてしまったり、情報の詰め込み過ぎで重要なポイントが伝わらなかったりする可能性があります。全体の時間尺は、30秒程度を目安に考えましょう。
ファーストビュー動画で興味を引くことができれば、補足の情報は残りのページを見てもらうことで伝えることが可能。まずはもっとも伝えたい、印象的な情報を厳選して、短時間のファーストビュー動画を作成するようにしましょう。テキストは使いすぎず、ストレスなく内容が頭に入ってくる動画が推奨されます。
たくさん商品や事業がある場合は、全てを紹介しようとすると、どれも情報がユーザーの頭に残らなくなる可能性が高いので、主力商品や事業に絞って作成すると良いでしょう。
② 第一印象のインパクトを意識する
ファーストビュー動画は、Webサイトを開いた瞬間にパッと目に飛び込んできます。
そのため、動画全体の中でも、第一印象のインパクトを意識しましょう。
30秒程度であれば見てもらえるのでは?と思うかもしれませんが、集中して最後まで見てもらうためには、やはり一番初めの画面で一気に引き付ける必要があります。
③ レスポンシブデザインで作成する
Webサイトを閲覧する際にユーザーが利用する端末は様々。パソコンだけではなく、スマートフォンやタブレットで閲覧する人も多いです。レスポンシブデザインで作成するとは、どの端末からもキレイに見えるデザインで作成するということです。
PC用は比率(1920*1080)、スマートフォン用は比率(1080*1920)が基本となっていますが、動画の比率は変更が効きません。テキストを含む動画を作成する際は特に、テキストが見切れずに画面に収まるように作る必要があります。
④ サイト全体のデザインに合わせたトーンにする
Webサイトに掲載するファーストビュー動画は、サイトの顔であり、サイトの一部です。
ファーストビュー動画はそれ単体で利用するものではありませんから、サイト全体のデザインに合わせたトーンで作ることを意識しましょう。インパクトばかりを重視して、サイト上で浮いた状態にならないように注意が必要です。
はじめに、Webサイト自体の世界観をきっちりと決めてから作って行くことで、ブレのないファーストビュー動画を作ることができるでしょう。
⑤ 音声がなくても、見るだけで伝わるようにする
動画は、見るだけではなく音でも魅力を発信できるという特徴があります。しかし、ファーストビュー動画を作成するときは、音声がなくても見るだけで魅力を伝えられるようにしましょう。Webサイトを見る際に誰もが音声を聞ける環境であるとは限りません。後の章で詳しくお伝えしますが、基本的には音声がオフの状態で再生されるように設定をします。
ファーストビュー動画は、見るだけで十分に魅力が伝わるようにし、音声は付属的なものとして仕上げましょう。
⑥ 過剰な宣伝にならないように注意する
会社の魅力、商品・サービスの魅力を伝えたい、インパクトを与えたいと思いすぎると、宣伝やメッセージが過剰になってしまうことがあります。過剰な宣伝はユーザーに不快感や不信感を与えてしまうことにもなりかねません。同じインパクトでも、悪いインパクトを与えてしまうとWebサイトを見てもらうことはできませんし、仮に見てもらえたとしても、Webサイト自体の情報を信頼してもらうのは難しくなるでしょう。
宣伝というよりも、会社やお店の世界観を伝えられるようなファーストビュー動画がオススメです。
【ファーストビュー動画アップの2つのポイント】
ファーストビュー動画をアップする際に気を付けたい2つのポイントをご紹介します。
① 動画ファイルのデータサイズは小さくする
動画ファイルが重たいと、動画が固まってしまったり動きが鈍くなってしまったりして、うまく再生されない可能性があります。そうなるとWebサイトを訪れたユーザーにとってストレスとなり、そのままWebサイトから離脱してしまうことも考えられます。また、読み込みが遅いと、Googleの評価も下がってしまう恐れがあります。
ファーストビュー動画のサイズは、500KBから1MB程度、大きくても3MBまでに収めるようにしましょう。
動画をのせることによって、Webサイト自体が重たくなってしまうのではないかと懸念する方もいらっしゃるかと思いますが、その心配はありません。今では、サイズさえ間違わなければ、重たくならないように動画があげられるようになっています。
② 音声はOFFで再生されるように設定する
Webサイトを開いた時に、突然音声が流れて驚いたり、電車内など静かにしなければならない場所にいて困ったり…という経験はありませんか?動画サイトを閲覧しようとしているユーザーならば、音声が出ることをある程度想定していると思いますが、Webサイト閲覧中のユーザーの場合、音が出るということを想定していないことがあります。パッと開いたWebサイトで突然音声が流れたら、驚いてそのサイトを閉じてしまうことも考えられます。音量をオフにしてから改めてアクセスしてもらえたらいいですが、そんなことはめったにありません。こうした離脱を防ぐためにも、ファーストビュー動画については、音声はOFFで再生されるように設定しておきましょう。
【まとめ】
ファーストビュー動画を導入することで、Webサイトを訪れたユーザーの興味を引き付けることができるのでサイトからの早期離脱を防ぐことができます。また、会社や商品・サービスの魅力をより伝えることができるのでブランディング効果も期待できます。これからWebサイトを制作しようと考えている企業や、なかなかWebサイトの効果が感じられていないという企業は、導入を検討してみてはいかがでしょうか。
ファーストビュー動画を作成する際には、情報を厳選し、サイトのカラーに合った内容のものを30秒程度で仕上げるようにしましょう。アップする際には、動画ファイルのサイズを小さめにし、音声がOFFで再生されるように設定することも大切です。
自社でファーストビュー動画を作成することもできますが、専門的な知識を持った方が社内にいない場合、高いクオリティを求めるのはやはり難しいです。Webサイトの顔となる重要な部分ですからプロに依頼することも検討してみてください。すでにWebサイトを持っている場合でも、ファーストビュー動画を差し込むことで、サイトの印象をガラッと変えることも可能です。
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