【入門編】ウェビナー・セミナー・講演会の配信を検討中
必要な機材や内容構成で意識するべきこと
ウェビナーや講演会などのオンライン配信は、テレワークの普及と比例するように需要拡大をみせています。主催者側は会場選びなどの手間がなく、受講者(参加者)も現地に赴く必要がないため集客につなげやすいことが大きなメリットです。 コロナウイルス感染症の5類移行に伴ってリアル開催のセミナーや講演会も回復傾向にありますが、オンラインのメリットを感じていらっしゃる方々はリアル+オンラインの「ハイブリッド」開催を希望されることも少なくありません。 ウェビナーや講演会の配信にあたりイベント会社や映像制作会社に任せたほうが良いのか、それとも全て自社で運営するのか、ウェビナーに適した機材選び、セミナー配信に適した機材選びやそのノウハウについてご紹介していきます。
自社で行う場合は「音声」と「視覚」を意識した機材選び
POINT
カメラやマイク内臓のPCとインターネット環境が整っていれば配信を行うこと自体は可能ですが、音声や映像を過不足なく届けたいとなると機材と場所の相性にも気をつかう必要が出てきます。ウェビナーのツールとしてはZOOMやWebexなどを使用することが多いと思いますが、スムーズに開催するためには、できればCurei7相当以上のスペックを持つPC、無線ではなく有線でインターネットに接続できる環境が好ましいとされています。 音の反響や声の聞き取りにくさは、参加者にとって大きなストレスにつながります。通信速度が速く、安定しているインターネット環境のほか、外部マイクやオーディオインターフェースなどを使用してクリアな音声を届けることができるようにすると尚良いでしょう。 ホワイトボードや手元の資料を写したりする機会もあると思われます。その場合に役立つのが視野角の広い広角の外部カメラです。PC内蔵のカメラでも良いと思われがちですが、PCに搭載されているカメラは視野角が狭く画質もそこまで良いとはいえません。鮮明に写したいものがある場合には、外部カメラが重宝します。USB接続のWebカメラでも良いですが、ビデオカメラやデジタル一眼などを使用してこだわりのクオリティ、カメラワークにすることも可能です。ちなみに外部カメラを使用する際は、手ブレ対策として三脚もセットで用意しておくことをおすすめします。 また資料を映す際、場所によっては暗く感じることもあるでしょう。画面の明るさを均一に保つために、ライトを設置しておくことでより安定感のある配信を行うことができます。さらには映像と音声の調整に役立つAVミキサー、映像や音声を簡単に切り替えるために使用するスイッチャーやシステム連携型のポインターなども持っておくと便利です。
視聴者の満足度を高めることが貴社利益につながる
もうひとつ、ウェビナーやセミナー配信で必要不可欠なものが講演資料です。ご存知の通り、口頭での説明は講演資料に沿って行います。PowerPointで作成した資料を視聴者に見せながら講演会を進めていくスタイルは定番ですが、ただどのようなスタイルであっても資料の完成度が当該ウェビナーの完成度に大きく関係することになるので、全体的な資料のデザインや文字の大きさ、レイアウト、アニメーション効果などを適宜使用することも重要なポイントとなります。 さらに一歩踏み込んだ配信を希望する場合には、内容の構成にも気を配る必要があります。それぞれのフィールドに適した内容構成、起承転結を意識したストーリーにすることでユーザーの満足度は高まり、貴社の利益につながります。